歯医者さんが教える!虫歯治療ってどんなふうに進むの?②
投稿日:2021年4月23日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol159)
昨日は次の3つの場合をご説明しました。
1.小さい虫歯
2.ある程度の大きさの虫歯
3.歯の神経が残せるかどうか?の瀬戸際のような大きな虫歯
さあ今日は続きです。
4.歯の神経が残せないような大きな虫歯
歯の咬む面の真ん中から穴を開けて歯の神経までアクセスします。
そして歯の中を清掃・消毒し、お薬を詰めます。(これを根管治療と呼びます)
その後、歯根に土台(コア)を入れて成形し、歯型を採ります。
歯型から模型を作って歯科技工士さんにかぶせ物を製作していただきます。
次のアポイントの時に、かぶせ物を歯に装着して完成です。
以上が虫歯の大きさによって場合分けした大まかな虫歯治療の流れです。
あとは実際に治療してみると人それぞれ、歯それぞれ、
いろんな状況が起きていることがあります。
すると、上記に挙げたような基本的な流れにならない場合も
残念ながらあり得るかもしれません。
たとえば先日、
私は急患対応しただけでしたが、
こんな方がいらっしゃいました。
「他の歯科医院で歯の神経を取ったのに歯が痛い。
抗生剤と痛み止めを出してもらって2週間ほど飲んでいたが、
痛みが強くなってきたので
駆け込んできました。急にすみません。」
とのこと・・・。
診てみると、確かに歯の神経の治療(根管治療)は既にされています。
常識的に考えれば、根管治療をすれば多少なりとも改善することが多いです。
さらには抗生剤と痛み止めを既に2週間も飲んでいるとのことなので、
さすがに痛みが引いてくるはずなのに、おかしいな、と思いました。
ご本人も相当焦っておられましたが、
こういう時は焦らず今できること(逆にやってはならないこと)を明確にして
対処することです。
少し安心してお帰りになられましたが、痛みが強そうでお気の毒でした。
単に虫歯を取って詰めるかぶせる、とかそう単純にいかないこともあるわけです。
やっぱり、診断が一番難しく、そしてとても大切でもありますね。
世田谷区・千歳烏山でなるべく削らない歯医者をお探しの方は
こまい歯科までご連絡ください。
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