歯医者さんが教える!歯の神経をできるだけ取らないために②
投稿日:2022年7月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol364)
歯の神経をできるだけ取らない、温存するためにはどうするか?
そのためには、痛みが無い時に治療を済ませておくことが必要です。
また、ここ数年で判明したことですが、
虫歯が歯の中(象牙質)に到達すると、
必ず歯の神経まで虫歯菌が侵入しているようです。
ただ、だからといって全部のケースで歯の神経を取らなければならないわけでは
ありません。
端的に言うと、
虫歯の進行がある程度までなら歯の神経は温存できて、
あるポイントを超えると歯の神経が温存できなくなる、
ということなのです。(少し強引な表現ですが・・・)
しかし、その分岐点がどこなのか?は誰にもわかりません。
上の写真のように組織切片を作って、顕微鏡で見て判断する、
というのは癌などを診断する、という病理診断という方法はあります。
医学部、歯学部でも頻繁に行われています。
(病理医の世界はドラマにもなったのでご存知の方もいらっしゃるでしょう)
でも、歯はそうはいきませんよね?まさか歯を抜くわけにはいきませんし・・・。
となると、いくつかの診査をし、病名をいくつか候補として頭に入れながら、
歯の神経を温存できそうならば実際に外科的に治療してみる。
歯科の場合はマイクロスコープを使って、歯の神経を露出させ、
観察してみる。
こうなるわけです。
ですから、虫歯が見つかったなら、できるだけ痛くないうちに
虫歯はしっかり取っておきたいところです。
そして、万が一痛くないけど歯の神経に到達するような虫歯の可能性を心配するならば、
自費診療にはなりますが、歯髄温存療法を治療前にご希望していただくと確実です。
こまい歯科までお知らせください。
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