歯医者さんが教える!精密根管治療で治らない場合とは?①
投稿日:2023年5月22日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol495)
歯の神経を取らなければいけない、
あるいは
神経を昔取った歯がまた痛くなったり腫れたり膿んだりしてきた。
そういう場合には、ほとんどの場合で
根管治療
という治療が必要になります。
ただ、日本は残念ながら根管治療については未だに後進国でして、
そのほとんどは肉眼で行われているため
30%程度の成功率(東京医科歯科大学の調査(2005年))
であります。
一方、米国式の精密根管治療ですと
歯の神経を初めて取るケースで90~95%、
神経のない歯を治療するケースで60~80%
というように、
肉眼で行う治療に比べてグッと成績が良くなります。
しかし、
物事には100%成功する、ということがなかなかないように、
いずれの場合でも100%成功するわけではありません。
では、なぜ100%成功しないのか?を考えてみましょう。
原因は大きく分けて、
①除菌しきれない
②歯自体の構造が複雑あるいは異常がある
③その他
の3つが考えられます。
それぞれの項目については後日、改めてじっくり考えてみましょう。
私も日々、成功率100%を目指して、常に考え続けています。
より良い方法があれば、検証の上で取り入れたりもしていますし、
1つ1つの手技も常に練り直しては改善に努めています。
それでも、お一人お一人で全く違う状態の歯であり、同一であることはまずありません。
そして、当然ながらお一人お一人で希望も全く違います。
近年、私への依頼も年々難しいケースが増えてきていますが、
患者の皆さんの願いは切実で、どうにかご期待にお応えしたい、とも思っています。
どうしたら、より確実に歯を抜かずに済む治療ができるのか?
どうしたら、もっと成功率が高められるのか?
日々、あれこれ考え続けています。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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