患者さんからの質問:虫歯って1日でも早く治療しないと悪くなるのでは?
投稿日:2023年6月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol506)
患者さんからの質問で、
特にゴールデンウィークや年末年始、あるいは連休前に
なぜか多く出るものがあります。
Q:「虫歯って1日でも早く治療しないと悪くなるのでは?」
A:虫歯の進行自体は、1か月くらいでしたらほぼ差はありませんので
大丈夫です。
ただし、虫歯によって起きる歯の神経の炎症が強い場合は
早く治療しないと痛みが強く出る場合があります。
「歯医者さんで歯の神経を取らなければいけない」
と診断された時に、連休前だったら注意が必要です。
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では解説です。
「虫歯って1日でも早く治療しないと悪くなるのでは?」
という内容を整理して考えてみます。
まず、虫歯の進行って、どのくらいの速度だと思いますか?
その前に、虫歯は
C1
C2
C3
C4
というように進行します。
そして、この質問をされる方々のイメージだと
たとえばC1→C2とか、C2→C3とかいうように、
虫歯が次の段階に進行するのに
早い人で1、2日、
そうでなくとも10日、20日程度
で進行する、とお考えなのでしょうか?
それはさすがにあり得ませんから大丈夫です。
虫歯は原則として何か月単位とか、年単位で進行します。
そして、少なくとも過去10年の履歴が今になって虫歯として出てくる。
そんなレベルなのです。
ただし例外が2つあります。
1つは、歯ぎしりや食いしばり、硬い物を食べるなどによって歯に亀裂が発生した場合。
もう1つは、全然歯磨きをしない、虫歯のリスクがすごく高い、歯が生まれつき軟らかい、
年齢が20歳以下、もしくは主に年配の方で歯根が歯肉から露出してしまっている方。
これら例外2つに該当する場合、虫歯の進行がとても速いことがあります。
しかし、これら例外的に進行が速い虫歯であっても、
さすがに10日や20日で診断が変わるようなレベルで進行することは
あり得えないのです。
ただ、やはり思い立った日が吉日。
治療しよう!と思った時が治療のタイミングなのでしょうね。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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