患者さんからの質問:歯に使う金は純金ですか?
投稿日:2024年1月19日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol587)
患者さんからの質問で
「歯に使う金は純金ですか?」
というのがありました。
先に答えを言いますと、純金ではありません。
合金なのです。
まずは純金って何でしょう?
純金とは、金の純度が99.9%以上のものです。
24金(K24)とも呼ばれます。
K24のKとはカラット(Karat)のことで、
金の品位・純度(金が含まれる割合)の単位です。
金の品位は24が最大ですが、なぜ24か?
これには諸説あるそうですが、有名な説に「イナゴ豆」説があります。
古代ギリシャ時代にさかのぼります。
当時のギリシャでは、乾燥させたイナゴ豆を宝石や金を図る際の分銅
として使っていたそうです。
それはイナゴ豆が1粒あたりの重さがほぼ均一だからだそうです。
金が「イナゴ豆24個分」の重さを基準に取引されていたので
ギリシャ語でイナゴ豆を意味する「Karat」が金の品位を表す単位として用いられた。
だから純金はK24と表記するようになったのだとか。
話がそれてごめんなさい。
では、歯に使う金は純金か?の質問ですが、実際はK18が主流です。
K20も稀に使われているようです。
K18とは、金の含有量が75%ということです。
それ以外にはどんな金属が入っているか?というと、
メーカーや製品によって全く異なるので一概には言えませんが
銀、銅、亜鉛などが代表的なようです。
K24が歯の詰め物・かぶせ物に向かないのは、柔らかすぎるからです。
詰めたりかぶせてもすぐ剥がれたり伸びたり変形することでしょう。
そもそも歯科技工士さんが鋳造、研磨して作れるか?も大いに疑問です・・・。
だからK18あたりがちょうどよいのです。
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