歯医者さんが教える!一番失敗の少ないインプラント
投稿日:2023年1月12日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol448)
昨日ご紹介した、2015年の
Effectiveness of Implant Therapy Analyzed in a Swedish Population
Early and Late Implant Loss
という題名の論文で、スウェーデンで11311本のインプラントにおけるデータを通して
ストローマンの圧倒的なトラブルの少なさが示されていることからも、
多くの歯医者さん達がイチ押しのインプラントであることを
改めて裏付けられていることがよくわかります。
余談ですが、この論文の著者のうち、Berglund教授の講演を
私は何度か聞いたことがあります。
Berglund教授はとにかくデータ主義で、さまざまな論文データを
ずらりと並べて、すごくロジカルに説明してくださいました。
「Tord(Berglund教授のこと)はとても頭が切れる先生だ」
とイェテボリ大学に留学されたことのある先生も
しみじみとおっしゃっておられましたが、
実際にお話を聞いてみると、
確かにとてもわかりやすくて感動した記憶が今でもあります。
スウェーデンは商業主義の色がそこまで強い国ではない感じでした。
人々もとても穏やかな方ばかり、という印象が強いです。
ノーベルバイオケア、アストラテックといったインプラントメジャーの会社が
スウェーデンに本拠地を置いています。
そのため、普通なら自国の会社をイチオシしたくなるでしょうし、
なにせインプラント発祥の国でもあります。
特にノーベルバイオケアはデンタルインプラント発明者が創業した会社です。
それでも、スウェーデンの2765名もの患者さんの、
10年近くにわたる11311本のインプラントを分析した結果、
他国(スイス)のインプラントが優れている、
ということを正々堂々とデータで示しているあたり、
国の懐の深さと、ある程度客観視して科学的に考えようとする文化が根付いているのかな、
と改めて感じているところでもあります。
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