歯医者さんが教える!塩磨きするならK・Mgの多い塩を使うべし
投稿日:2024年7月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol668)
ごく稀にですが、
「塩で歯を磨いた方が良い」
という患者さんがいらっしゃいます。
まず塩ですが、確かに江戸時代までは塩で歯を磨いていた歴史がありますね。
しかし、現代の塩はそのほとんどが99%塩化ナトリウムが主成分の精製された塩です。
それだと塩分の取りすぎになってしまいます。
いわゆる食塩(ほぼ塩化ナトリウムだけの塩)で歯を磨くのは
高血圧、心臓病、腎臓病の方々には特に危険ですのでおすすめできません。
ここで私から1つご紹介したいことがあります。
塩で歯を磨くにしても、使う塩が問題だ、ということでもあります。
例えば沖縄の塩で「ぬちまーす」という有名な塩があります。
(下図は株式会社ぬちまーすのホームページより転載)
この塩は下の表のとおり、塩化ナトリウムが73%ですが、それ以外の
カリウム、マグネシウムといったミネラル分が大変豊富です。
このぬちまーすに出会って、
塩化ナトリウムとカリウムやマグネシウムなどのミネラル分とのバランスが
非常に重要だ、ということを知りました。
高血圧って、昔から塩の取りすぎは良くない、とされていますが
そのほとんどが本態性高血圧(=原因がよくわかっていない)です。
人体生理学的にはナトリウムを取りすぎると血圧があがることは有名です。
でもだから食塩の取りすぎが高血圧になる、という単純なわけでもない、
ということなのですよね。(ナトリウムの取りすぎは確かに良くないですが)
しかし、カリウムとのバランスが取れていれば、血圧は上がらないのだそうです。
なので、もし塩磨きをしている、という方はぬちまーすを使ってみてください。
(※注意!持病がある方、人工透析を受けている方は必ず事前に
かかりつけの内科の先生に許可を取ってくださいね)
ぬちまーす以外にも、宗谷の塩、まぐねしお、雪塩など、同じような良い塩が
世の中に出回っています。(岩塩は不可)
(※私はぬちまーすの回し者ではありません^^;)
(※※必ず成分表で上記の表と似たバランスになっていることを確認してください)
一時期はぬちまーすがスーパーなどから姿を消しましたが、最近復活しました。
ご興味のある方はお使いになってみてはいかがでしょうか?
塩磨き以外にも、
普通に料理に使うと健康にも良いですし、味もよりおいしくなりますよ!
世田谷区・千歳烏山で虫歯・歯周病の予防医療に力を入れている歯医者
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