歯磨き粉は何がおすすめですか?
投稿日:2024年2月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol604)
歯磨き粉、いろいろなものが売られていますね。
歯磨き粉に何を期待するか?で選択肢が変わってくるかと思います。
そこでどういう視点で選べばいいか?を述べてみますね。
私が効果を期待できると考えているのは次の4つです。
1.虫歯予防
2.知覚過敏抑制
3.ホワイトニング効果の維持
4.口臭予防
1.虫歯予防
虫歯予防効果として一番基本的なのがフッ素です。
WHOによるとフッ素は1000ppm以上の歯磨き粉において、
500ppmあたり6%虫歯を減らす効果がある、とされています。
現在日本国内で入手できる大人向けの歯磨き粉は950ppmと1450ppm
の2種類あります。
できればフッ素濃度が1450ppmの製品を選びましょう。
ただし6歳未満のお子さんには
1000ppmを超えるフッ素濃度の歯磨き粉は不可ですので
くれぐれもご注意ください。
それからハイドロキシアパタイトが入った製品も良いですね。
検索するといろんな製品がありますが、
歯科業界で信頼されているのは1社の製品だけです。
2.知覚過敏抑制
通常は硝酸カリウム、乳酸アルミニウムが入っているものを選びますが、
ハイドロキシアパタイトが入っている製品も良いでしょう。
3.ホワイトニング効果の維持
茶渋の除去効果ならポリリン酸ナトリウム(歯の表面がザラザラしていない)、
ハイドロキシアパタイト入りの歯磨き粉が良いです。
海外の製品だと過酸化水素が入った歯磨き粉もあります。
しかし、そもそも欧米人と日本人とでは歯の厚みが異なりますので
日本人には向いていないと考えてください。
実際、日本ではホワイトニング効果が期待できるほどの
過酸化水素が入った歯磨き粉の販売は認められていません。
4.口臭予防
原則はお口の中(歯はもちろんのこと、舌の表面も)をきれいにすることです。
その上で、それでも口臭がどうしても気になる、という場合は
口臭を抑えてくれる成分の入った歯磨き粉が良いでしょう。
殺菌成分(IPMP、CPC、LSS)、口臭抑制成分、清涼剤など
各社いろいろ工夫しています。
お好みで選んでみてください。
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