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歯医者さんが教える!歯の神経を温存する治療②

投稿日:2022年7月8日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol362)

 

虫歯のせいで歯の神経を取らなければなりそうだ、

といった場合に、歯の神経を温存しようとすると、

歯髄温存療法という方法があります。

しかし、実はこの方法、皆さんが思っている以上に適応範囲が非常に狭いのです。

 

まずはマイクロスコープとラバーダムを使用し、

無菌的な状況下にしてあることが必要です。

 

その上で虫歯を取っていくと

こういうケースではだいたい歯の神経が露出するわけですが、

この時に虫歯を全部除去しきることが必須となります。

なおかつ消毒薬で歯の神経の炎症部分の組織を

化学的に溶かしきり、健康そうな組織が露出することも同じく必須。

 

その上で、特殊なセメント(MTAセメント)を入れた上で、

仮の蓋をして密閉します。

MTAセメントを入れさえすればうまくいく、

というのは間違っているのでご注意ください

 

これが歯髄温存療法がうまくいくための必要条件の1つなのです。

 

ただし、この治療は保険診療では一切認められていません。

 

また、うまくいくかどうか?の保証もありません。

 

よく、どのくらいうまくいきますか?と確率を尋ねられることがあります。

 

しかし、私は論文上の成功率を語ってもあまり意味がないと考えています。

(論文はあくまで論文です。

後から否定されて常識がひっくり返ることもざらにあるのです・・・)

 

そもそも・・・

何もしなくても痛い、しみる、という症状が事前にあったか?

その歯が前歯なのか、それとも小臼歯、大臼歯といった奥歯なのか?

歯の神経の太さはどうなのか?

虫歯だった期間がどのくらいなのか?

虫歯の広がり方はどうなのか?

普段からの歯のお手入れの状態は良いのか悪いのか?

噛み合わせの負担が大きくかかる歯かどうか?

歯ぎしりが強いか?

など、さまざまな要因によって成功率は変わり得るため、

なかなかお答えしづらいものがあるからです。

 

ですから、この歯髄温存療法、うまくいかない場合も想定した上で

行うかどうか?担当医の先生と一緒にご検討されたほうがよろしいでしょう。

 

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