根管治療をしたけれどうまくいかない?②
投稿日:2025年6月27日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol775)
根管治療をしたけれどうまくいかないのはなぜか?
今日は、前回の①で述べた
「歯の内部をいかに清掃し、消毒しきるか?」
の点に絞って解説してみます。
歯の内部、特に根管と呼ばれる歯の神経の管は複雑な形を
していることが多いです。
枝分かれ、溝、あみだくじや網目状の構造など・・・。
(専門家はフィン、イスムス、などと呼んでいたりします)
はたまた、見落としがちな神経の管。
上の写真は上の第1大臼歯のものです。
通常は、MB、DB、Pの3つの根管があります。
しかし、この症例のようにMB2があったりもするのです。
ちなみにこの症例でMB2を見つける糸口になったのがこのシーン。
なんとなく歯の中央に赤い点が見えませんか?
これを糸口に、器具を少しずつ入れて拡大・清掃・消毒を進めた結果、
最初の写真のようになったのです。(↓もう一度掲載しますね)
しかし、肉眼ですとほとんど歯の内部は見えません。
MB2を見逃した!と言われても、
肉眼では無理なものは無理なのです・・・ ;;)
そして、このMB2が腐敗して細菌が繁殖し続けたら、どうなるでしょうか?
問題を起こす確率が高くなりますよね・・・。
そうならないよう、マイクロスコープを用いた精密根管治療にて
歯の内部を徹底的にクリーニングする、
という治療法が全世界に広まったわけです。
そうはいっても、精密根管治療は一定のトレーニングと経験が
なければならず、施術できる歯医者さんの数は限られています・・・。
(全国で1%程度)
根管治療をしたけれどうまくいかない、と悩んでおられる方は
一度ご相談いただければと思います。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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