歯医者さんが教える！歯医者さんで得する受診の仕方④

こまい歯科の小泉です。（vol２４９）

​歯医者さんで得する受診の仕方④は

不必要に歯医者さんを急かさないこと

です。

治療をなるべく早く終わらせて通院回数も最小にしたい、

と考える患者さんは多いですが、

中には極限までスピードを求める方もいらっしゃいます。

理由で多いのが、

引越しが近い、

海外留学、海外赴任、

旅行が近づいていて旅先で痛くなりたくない、

コロナワクチン接種が近い、

お盆・年末年始が近い、

あたりでしょうか。（他にもありますが）

しかし、あまり

「早く治療を終わらせたい！」

と執拗に求めないほうが良いですよ。

時間がかかる歯の治療の代表が根管治療です。

状態が良かったり、治療時間が長く取れたりするなどの条件が整えば

1回で終わることもあります。

しかし、状態が悪いとそうはいきません。

少なくとも２、3回は治療回数がかかるものだからです。

（回数がもっとかかるケースも多い）

単に痛みが取れたから治療は終わり、ではありません。

根管治療では特にそうですが、

歯の治療というのは汚染物質を除去し、殺菌もしなければいけないのです。

しかし、

痛みは意外と早く取れてしまったり、最初から痛くない、ということも

よくあります。

歯の中はまだまだ非常に汚れているというのに・・・。

そういう時に

「早く治せ！」

と執拗に言ってしまうと、

さすがに歯医者さんの方も、

「痛みも取れたし、本当はまだ汚れているけど仕方ないか・・・」

と次の治療に行きたくなってしまうものです。

一方、歯の治療というのはやっかいなもので、

その治療の結果が出るのは5年後とか10年後というように

かなりの年月が経たないと治療がうまくいったかどうか？がわからなかったりします。

もちろん運が悪いと治療してすぐ悪くなることもあり得ますが・・・。

最後に、誤解のないように言いますと

「事情があって可能ならなるべく短い期間に治したい」

「今日だけはどうしても外せない用事があって何時までに終わらせたい」

という希望を出したり

「１時間も待っているんだけど・・・」

といったようなことを聞くのは全く問題ありません。

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