歯医者さんが教える!歯列矯正よくある誤解①
投稿日:2022年10月12日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol406)
歯並びを治す、いわゆる歯列矯正治療において、
患者さんによくある誤解を紐解いてみます。
まず、歯列矯正をすると何でもかんでもきれいな歯並びになる、
というイメージを持っている人がとても多いのではないでしょうか?
中には、治療すれば芸能人みたいに完璧な歯並びになる、という方も
いらっしゃいました。
残念ながらそれらのイメージは間違っているのです。
では実際はどんな感じなのか?というと、
ご自身でいろんな症例を見比べてみることをおすすめします。
さすがにいくら専門知識がない人でも、
治療前と治療後の状態の写真を10人分でも見れば、
10人とも違う仕上がりになっていることに
気づくはずです。
10ケースで分からなければ、20ケース、
20ケースで分からなければ30ケース、
と見ていくと、なんとなく感じがつかめるかもしれないですよ。
そうするうちに、皆さんは個々の患者さんの「違い」に気づくでしょう。
その違いはどこから来るか?というと、
先生の施術法によっても仕上がりは異なりますが、
患者さん本来の歯並び、骨格による名残に
由来するのです。
たとえば
矯正治療の中で最も難しいと言われる開咬(オープンバイト)という状態ならば
かみ合わせが全体的に浅く仕上がります。
逆に過蓋咬合の場合は、下の歯が上の歯に大きく隠された状態から多少は改善しますが
開咬の人とは真逆の仕上がりになります。(どうしても深めのかみ合わせになるということ)
もちろん歯並びを治すにあたり、
矯正治療をする先生方はみなそれを理想として
できるだけその形に近づけようと最大限の努力をします。
しかし、
やはり元々の歯並びや骨格の影響からは
残念ながら逃れられないのです。
そのため、過度な期待を抱くのではなく、
歯の前後・左右・上下の凸凹が取れる、
上下の歯がかみ合う、
という程度のイメージをまずは持ったほうが良いでしょう。
近年ではパソコン上でシミュレーションすることもできるように
なりましたが、これらも残念ながらあくまでシミュレーションに過ぎません。
もしそのようなシミュレーションをする場合であっても
過度な期待を抱かないようくれぐれもご注意ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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