歯医者さんに行って治療を受けたら歯が腫れた!
投稿日:2021年3月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol146)
「歯医者さんに行って治療を受けたら歯が腫れた!」
「それまで痛くもなんともなかったのに・・・」
こんなことはありませんか?
実はだいたいの場合は理由があるのです。
「歯が腫れた!」と言っても、次のパターンがあり得ます。
1.歯に接している歯肉部分が腫れた
2.歯から離れたところの歯肉が腫れた
1.歯に接している歯肉部分が腫れた
この場合で考えられるのは
①慢性歯周病
②慢性根尖性歯周炎(歯根の先に炎症がある)
③歯根破折
④詰め物・かぶせ物が合わない
の4つでしょうか。
(他にもありますが可能性が高いものだけ列挙しました)
①慢性歯周病はやっかいです。
なにせ、患者さんご本人にはほとんど自覚症状がありません。
しかし検査してみるとすぐわかってしまいます。
②慢性根尖性歯周炎、③歯根破折も
意外とご本人が気づかないか、何となく痛いかも、
といった程度の症状だったりする場合もありますから侮れません。
これらは検査してもはっきりしないこともあるのでなおやっかいです。
④詰め物・かぶせ物が合わない
これはやっかいです。
まずは診査して、なぜ合わないのか?を明確にしないと
単に詰め替えたり被せ直しても治りません。
2.歯から離れたところの歯肉が腫れた
この場合は慢性根尖性歯周炎(歯の根の先に炎症がある)
が当てはまることが多いかもしれません。
いずれにせよ
多くの場合で共通しているのは
慢性炎症が存在していることです。
(もちろんそうでない場合もあるので注意が必要)
そのほとんどが痛くなく、腫れることなく
ゆっくり進行していきます。
だから、本当は悪い状態なのに
痛くない、腫れていないから大丈夫、
と考えてしまいがちなこともよくあるわけです。
歯科業界でよくあるのは、
先生や衛生士さんが「良かれ」と思って
一生懸命歯石を取ったら、後で痛くなってくるパターンがまずあります。
また、根管治療の場合、
「早く治してあげよう」と歯医者さんが考えて
歯根の消毒を頑張った結果、
治療後に腫れあがったり痛くなるパターンもあります。
これらは
慢性炎症で症状がほとんどない状態のところに
物理的な刺激を与えたことがきっかけで
炎症が急性化したため
歯肉が腫れてしまった、痛みが出た、
ということなのです。
ただ、多くの場合は
施術した先生などから
治療前あるいは治療後に
説明があるはずです。
歯医者さんに行くと緊張してしまって
どうしても説明が覚えきれない、頭に入らない、
ということもあるかと思いますが、
「痛くなる可能性がある」「腫れるかもしれない」
という言葉だけは聞き逃さないようにしてみてくださいね。
また、既に痛くなってしまった、腫れてしまった、という方は
まず歯医者さんに連絡してみると良いでしょう。
をお探しの方はこまい歯科までお問い合わせください。
■ 他の記事を読む■