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歯医者さんが教える!痛くなかった歯が治療したら痛くなる場合とは?①

投稿日:2023年2月3日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol460)

 

歯医者さんに行ったら

「虫歯だ」

と言われ、治療したら痛くなった。

 

でも、治療する前は痛くなかったのに・・・。

 

 

そんな経験はありませんか?

 

実は、これには理由があるのです。

 

1.歯の神経がある場合

 数年前、歯医者さんの間でも従来の常識を覆す概念が登場しました。

 

 虫歯の進み方を再度おさらいしてみます。

 

CO(シーオー:要観察歯:Caries Obervation)(←これは虫歯ではない)

C1

C2

C3

C4

と、CO→C1→C2→C3→C4の順に進行します。

 

従来は、C3あるいはC2の後期(虫歯が歯の神経にかなり近づいた状態)にならないと

歯の神経に虫歯菌は入っていない、と考えられていました。

 

しかし、イタリアの開業医・リクッチ先生の業績により、この概念が覆ったのです。

 

歯の一番外側のエナメル質が破壊され、その内側にある象牙質に、

少しでも虫歯が侵入すると、全てのケースにおいて歯の神経に虫歯菌が

入っており、しかも歯の神経に炎症が起きるのだ

ということを解明されました。

 

ここに治療前は痛くなかったのに治療後に痛くなるケースの理由が隠れています。

 

治療後に痛くなる場合、実はすでにその歯の神経の炎症はもう治らないレベルにまで

悪化していた、ということになります。

 

では、どうしてそこまで悪化しているのに、今まで何ともなかったか?

 

それは炎症自体が慢性で、ゆっくり進行していたからです。

しかもその慢性炎症が、治療の刺激によって急性化したら痛くなったから

というのがメカニズムです。

 

皆さんも考えてみてください。

 

虫歯って、1日や1週間でできると思いますか?

いきなり歯の神経を取らなければいけないところまで1日や1週間で進行すると思いますか?

 

さすがにそれはあり得ません。

 

虫歯は、水晶くらい硬い歯を、ゆっくり年月をかけながら、ジワジワと歯を溶かして進行していく

のですから・・・。

 

ということで、

痛くなかった歯が治療したら痛くなる場合は、

すでに歯の神経が炎症でやられてしまっていた、ということになります。

 

さすがにリクッチ先生のように、抜歯して歯を半分に切って、

その断面を組織学的顕微鏡を使って細胞レベルで観察するというわけには

いかないですからね・・・。

 

世田谷区・千歳烏山で歯の神経をできるだけ温存する歯医者

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