歯医者さんが教える!患者さん泣かせ、歯医者さん泣かせの歯とは?①
投稿日:2023年1月16日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol450)
患者さんにとっても歯医者さんにとっても、
すごく困る歯の状態
というのが実はあります。
代表的なのが歯髄炎です。
実はこの歯髄炎、通常は診断が比較的容易な場合が多いです。
しかし、中には非常に判断に悩むケースも存在します。
特に一番困るのが、治療前に歯の症状が一切無い場合です。
中でも、レントゲン上で虫歯がはっきりしているのに、
患者さんが痛みがあるかないかだけで重症度や問題の有無を判定しようと
考えておられる場合は困難を極めます。
こうしたケースでは、実は歯の内部の細菌感染が静かに深く、かなり進行しており、
あまりにひどいと歯根膜炎が既に起きていることすらあるのです。
そうしたところに、レントゲンで虫歯が見つかって、いざ治療したら
麻酔が意外と効かなかった、
治療後に痛みが出た、
といった事態が起きることもあります。
すると、患者さんは
「治療前は何ともなかった(=悪くなかった)のに、治療したら痛くなったじゃないか!」
と不満に思ってしまいがちです。
でも、歯医者さんは虫歯があるから治療したわけで、
患者さんから文句を言われて困惑してしまう。
両方の視点から俯瞰すると、なかなか困った状態に思えませんか?
「痛いから悪い、痛くないから悪くない。」という発想から抜け出ないと、
どんなに正しい診断と治療を受けても、良い治療を受けられたとは思えないはずです。
ということで、こんな事例もある、ということを知っておかれると
いざというときに慌てたり、知らない間に損をする、ということが
1つ避けられるかもしれませんね。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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