歯医者さんが教える!シーラントと歯の予防②
投稿日:2022年3月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol308)
ではフッ素をゆっくり放出する機能を持たせたレジンはどうか?
また、あくまで1つのデータですが、虫歯の進行率は
シーラントされた歯 =2.6%
シーラントされていない歯=12.6%
(The effectiveness of sealants in managing caries lesions;J Dent Res.2008.Feb
;87(2):169-74. doi: 10.1177/154405910808700211.)
という数値があります。
このシーラントされた歯の虫歯発生率が2.6%、低いと言えるでしょうか?
確かにシーラントすれば10%ほど虫歯発生率は下がるとは言えますが・・・。
一方で「ではフッ素が抜けたシーラントはいつ取るのか?」という問題があります。
シーラントはその半数が1年後に脱落する、とも言われていますが、
脱落しないものも半数あります。
そのままずっと脱落しない可能性もあるわけです。
しかし、単にレジンが歯の表面を塞いでいて、接着がはがれかかっていると、その下で
虫歯になってしまうのです。
歯科医の中にはシーラントによる二次的な虫歯を問題視する先生が
私以外にもやはりいらっしゃいますが、
その対象はレジン系シーラント、フッ素徐放性シーラントの2種類に対してのものです。
では、シーラントは全然ダメなのか?というと、それは早やとちりというものです。
その理由は次回述べます。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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