【症例その後】意図的再植:2年経過の様子
投稿日:2023年12月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol576)
精密根管治療をした、外科的歯内療法もした。
でも悪化して再発してきてしまった。
そんな時に残された最後の手段が意図的再植です。
2年程前に当院ホームページの症例コーナーに記載したこちらの症例。
精密根管治療と意図的再植により耳鼻科の手術を免れた症例
マイクロスコープ精密根管治療と意図的再植の症例
定期検診でレントゲン撮影をしてみたところ、こんな感じでした。
歯根の先は白い部分(顎の骨)でしっかり覆われており、上顎洞は白く濁っておらず、
上顎洞底骨もはっきりしたラインが確認できました。
良好に経過しています。
もともと歯性上顎洞炎といって
歯が原因で上顎洞炎を起こしている状態でしたが
耳鼻科の先生からは原因不明、
歯科の先生もこれ以上治療しようがないから抜歯しかない、
ということで悩んで当院を受診された経緯がありました。
そのような抜歯宣告を受け、
しかもその歯のせいで上顎洞炎の手術をしなければいけないかも、という
大変厳しい状況からの回復、
そしてそこから2年が無事経過したことに
私も患者さんも一緒に安堵しました。
とはいっても、あの抜歯宣告を受けたような厳しい状態でしたから、
またいつ何が起きてもおかしくないかもしれない、
という心づもりも持ちながら
引き続き慎重に経過を追っていきたいと思っております。
こまい歯科
小泉
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