歯医者さんが教える!歯の症状と異常の有無の関係
投稿日:2023年10月4日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol559)
患者さんにお聞きすると
「痛い」「痛くない」
「腫れた」「腫れていない」
「しみる」「しみない」
などといった症状を基準に、
「大丈夫」「大丈夫ではない」
を判断されている方がとても多いです。
確かに「痛い」「腫れた」「しみる」といった症状は
身体からのサインです。
ただ、「痛み」の原因を当てるのは案外難しいです。
歯が原因、とは限らないからです。
歯肉/粘膜?
顎骨?
筋肉/筋膜?
関節?
その他?
痛みを引き起こす原因があるか?を
これらの中から探さなければならないからです。
街中の歯医者さんだとあまりいませんが、
実は心筋梗塞の前触れで歯が痛む、
というケースだってあるのです・・・。
逆に、歯の症状が全く無い場合はどうでしょうか?
「痛くない」「腫れていない」「しみない」
から異常なし、は本当でしょうか?
たとえば歯周病。
これは慢性の炎症です。
ギネスブックにも載っていますが、世界一多い病気です。
なのに、多くの人は自覚症状がありません。
せいぜい「歯磨きの時になんか血が出るなあ・・・」くらいでしょう。
もちろん「歯磨きする際の歯肉からの出血」も立派な症状ではあります。
でも、当の本人にとっては
「別に痛くない」
から困りごとには至らない、というケースも多々あるでしょう。
そういう方は「歯の症状がない」と認識されておられるのでしょうね。
ということで、
「歯の症状がない」ことと、「異常がある/ない」ということとは
必ずしも一致しない、
ということを覚えておくと得かと思います。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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