歯を長持ちさせる治療①
投稿日:2020年1月23日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol9)
歯の治療を受けるなら、歯を長持ちさせたいですよね。
でも患者さんからは
どうしても見えない、わからない・わかりづらい部分
があるのも事実です。
実際、我々プロの目線だと
患者さん目線とは全く違った部分で技術を評価している
ところがあるのです。
その一つがこちら。
これは白金加金クラウン(かぶせ物)です。
歯科技工士さんから納品されたばかりのものです。
クラウン(かぶせ物)と模型のキワ(際)の部分をマージンといいますが、
明瞭で円滑なラインになっています。
このラインがガタガタだと精度が落ちてしまいます。
というのも、
ガタガタな部分にクラウンを
ぴったり合わせて段差がないように
するのがものすごく難しくなるからです。
次の写真はクラウンを内面(かぶさる側、裏面)から観たところです。
内面の一番外側がマージンという継ぎ目のラインです。
同じくがたつきがなく、はっきり・滑らかなラインで全周が
つながっているのがわかりますね。
我々歯科医師にとって、
このマージンラインをいかにきれいに整えられるか?
という歯冠形成技術が評価ポイントの1つになっているのです。
でも患者さんにはなかなかわからない部分ですけれど・・・。
私は修業時代、
この技術を習得するために毎日毎日、
模型の歯を削って必死に練習しました。
そして当時のお師匠さん(保母先生)がとても厳しく、
そう簡単には合格をいただけないどころか、
酷評されることもよくありました。
当時はその修業環境の厳しさとプレッシャーから、
1か月で5キロ痩せてしまいました。
ただ、今となっては良い思い出ですし、
保母先生のおかげで今の私があります。
ただただ本当に感謝しております。
このように世田谷区・千歳烏山で歯を長持ちさせる治療をする歯科をお探しの方は
ぜひこまい歯科にご相談ください。
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