歯医者さんが教える!抜歯と言われたことがある歯を残すということ②
投稿日:2022年9月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol397)
歯医者さんで
「抜歯しないとだめです」
と言われた歯をあえて残す、という場合があります。
その中で、歯医者さんによっては治療して助けられる歯もありますが、
世界中のどんな歯医者さんが治療しても、もはや治せない、という歯も
残念ながら多々存在します。
その「誰が治療しても治せないような歯」というのはどういう場合か?
と言いますと・・・
・歯根が縦に折れてしまっている(特に複数)
・虫歯が歯全体に及んでしまっている
・歯全体に病原菌が浸透しきっている
・歯周病が進行しきって、歯が顎の骨から浮いてしまっている
・歯の長さが短い
・歯根の一部が溶けてしまっている
・歯根に穴が開いていて、著しく歯肉が腫れている 等々
ぱっと思いつくだけでもこれだけあります。
特に歯周病の場合は最悪で、歯周病菌が大量に付着しているため
そこから全身の血管に歯周病菌とその菌たちが出す毒素が
どんどん供給されていきます。
その結果、
歯周病菌が血管の壁に付着して血栓を作り、
脳梗塞や心筋梗塞に繋がるリスクが
2~3倍に跳ね上がる
ということがずっと言われ続けています。
一方で、これらの状態に陥っている歯の多くは慢性炎症を起こしている場合が
多いです。
慢性炎症ですから、大して痛くもないし、腫れていても自覚がなかったりすることも
ざらにあります。
そのため、当の患者さんご本人は事の深刻さが実感できない場合のほうが
かなり多いようです。
もちろん、「歯を抜く・抜かない」を決定するのは患者さんご自身ですので、
当然ながら気持ちの整理も必要な場合もありましょう。
ただ、身体への影響もよくよくお考えになられることをおすすめいたします。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■