なるべく歯を抜かないことにおけるデメリット②
投稿日:2025年7月2日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol777)
本当に抜かなければいけない歯、というのはやはり存在します。
例えば
・重度の歯周病で歯が顎の骨から浮いてしまっている
(歯のぐらつきが著しい)
・歯の根が完全に折れてしまっている
・歯の奥まで細菌が染みわたってしまっていて
殺菌消毒できない状態の歯
・歯根の先に著しく大きな病巣ができてしまっている場合
・歯が著しく短くなってしまっている、もしくは
虫歯を取るとそうなりそうな歯
これらは治療しようにも
歯の構造自体が崩壊してしまって再建できなかったり
歯自体が汚染されすぎていて殺菌消毒できなかったり
といった理由から、打つ手がない状態です。
むしろ、これらの問題の歯を糸口にして
お口の中の病原菌達がどんどん体の中に侵入していく状態
が続いてしまいます。
そのため、どんどん膿がたまったり、膿が広がったり、
はたまた炎症性物質や病原菌が全身に回ったりする危険性も
高くなってしまうわけです。
その歯の周囲の顎の骨も溶けていく一方のため、
下手をすると隣の歯にまで感染が及んで
巻き込んでしまう場合もあります。
巻き込まれた歯も抜かなければいけない、となると最悪ですね・・・。
そうでなくとも、逆行性歯髄炎といって周囲の歯の歯根の先から歯の内部に
感染が及ぶことにより、歯の神経を取らざるを得ないことも
起き得ます。
抜きたくない、という方が多いです。
患者さんのお気持ちも重々わかりますが
これらのリスクもありますので、
そうなった方は落ち着いて冷静に判断することが求められます。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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