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歯医者さんが教える!歯と寿命の関係①

投稿日:2022年10月27日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol413)

 

歯と寿命の関係、実はあります。

 

例えば・・・

★NIHの Abnet らは,中国で 40 代から 60 代の約 3 万人を
10~15 年追跡。

対象者を各年代で,たとえば 40 歳なら 40 歳,

65 歳なら 65 歳で,歯の多い群と少ない群の 2 群に分け,その両者の死亡率を比較した 。

その結果,

歯の少ない人のほうが,全体で 13%,

心疾患に限ると 28% 死亡率が高かった

 

★Tu らは,イギリスで行われた研究で,大学生約 12,600 人の 57 年後の死
亡率を調査 。

学生当時,欠損歯数が 4本以下の者に比べて,9 本以上の者は,死亡率が高い
[hazard ratio(HR):1.35]ことを示した。

 

★アメリカCDC(Centers for Disease Control)の Brown は、
約 41,000 人を,16 年間追跡した結果,当初無歯顎で
あった者の死亡率は他の 1.5 倍であったとしている 3).

★日本においては、Ansai らが福岡県の 80 歳の地域住民約
697 人を 5.5 年追跡し,歯数は死亡と有意に関連して
いたと報告。

などなど・・・。

 

ある意味、当たり前の結果だと思います。

 

自然界でも、動物で歯が無くなって噛めなくなる、ということは

栄養失調の道が待っています。その先には衰弱、そして死が待っています。

 

人間も動物です。

 

歯が弱って噛めなくなった人達の食事を調べると、

実は炭水化物の割合が非常に高くなっているのだそうです。

 

中でもお菓子の類でお腹を満たしているケースが実に多いのだそうです。

 

ある意味、お菓子類は「種類を選べば」ですが、食べやすいですからね・・・。

 

人生100年時代と言われるようになりましたが、

その一方で歯の平均寿命は、

第二大臼歯で50年程度、

最もよく使う下顎第1大臼歯で54~55年程度です。

数字だけを見ると、一生歯を持たせるには、なかなかハードルが高いですね・・・。

 

となると、それ相応の努力をしていかないと、歯の寿命を延ばすことは難しくなる、

ということでもありましょう。

 

 

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