歯医者さんが教える!コロナ禍で気になる歯の状態とケア③
投稿日:2021年1月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol112)
コロナ虫歯なんて単語が医療業界でも出始めたようです。
それだけ、虫歯が増えていると実感している歯医者さんが多い、ということでもあります。
でも虫歯だけが問題ではありません。
歯周病にも気をつけないといけません。
歯周病はやっかいです。
いったんかかってしまうと、自力で治すのは困難なのです。
テレビのCMやネット広告に
「歯ブラシの毛先が歯周ポケットの中に入って細菌をかき出す!」
「○○○を歯肉に塗ると歯周病に効く!」
みたいな宣伝が出ていますが、
無理ですよ、実際は・・・。
そんなので治るのだったら誰も苦労しないはずです。
なにせ歯周病はギネスブックに載っていますが、
世界で一番感染している人が多い病気
です。
ではどうするか?
自宅では徹底的な歯みがきとデンタルフロス、歯間ブラシの使用が必要です。
同時に、歯医者さんで定期検診を受けて歯石を取ることです。
この2つが歯周病ケアの原則です。どちらか一方だけでは予防しきれません。
(※歯周病が進行している場合、歯周外科など追加処置が必要となる場合があります)
昨年、イギリスのリーズ大学歯学部などの研究チームが
コロナで死亡した患者さん達からたくさんの歯周病菌が見つかった、と発表しています。
死者に共通していたのはお口の中の衛生状態が悪かったことです。
実はこれは何も驚くことではありません。
歯周病があると風邪やインフルエンザにかかりやすいことは昔から知られているからです。
コロナもしかり。
コロナ予防には定期的に歯石を取る、お口の中をきれいにする、という習慣は
ワクチンと同じく重要なことなのですが、
意外と新聞、テレビ、ネットなどでは強く言われていません。
手洗い、アルコール消毒、マスクに加えてお口のケア、重要ですよ!
1人でも多くの人がコロナに罹らないこと、かかっても無症状か軽症で済むことを
切に祈っております。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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