歯医者さんが教える!セラミックの寿命
投稿日:2022年7月28日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol371)
患者さんから
Q:「セラミックはどのくらい持ちますか?」
というご質問を受けます。
A:これは一概には言えませんので難しいところです。
ご参考までに、
私自身が施術するセラミックの寿命は10~15年程度を目標にしています。
(なるべく一生持って欲しい、という想いは常に持ってはいますが・・・)
ただ、一概に言えない、と述べたのは次の要素によってセラミックの寿命が変わるからです。
・お手入れの状態
(セルフケアは適切か?定期的なメインテナンスに通院しているか?)
・前歯か奥歯か?
・歯ぎしりの程度
・かみ合わせの状態
・セラミックの種類
・施術者の技量
①お手入れの状態
セルフケアが適切かどうか?は一番重要なポイントです。
もしこれができていないと、セラミックの周囲から虫歯になってしまうかもしれません。
また、定期的なメインテナンスに通院しているか?も同じく大事です。
100%完璧にセルフケアができている患者さんはほぼお目にかかれません。
世の中にメインテナンスフリーの製品がほとんどないことからもわかりますよね。
②前歯か奥歯か?
前歯の方がお手入れがしやすいこと、噛む力も5~10倍も違うために負担のかかり方も
それだけ異なります。つまり、奥歯の方が劣化が速い傾向にはあります。
③歯ぎしりの程度
歯ぎしりが強い人ほど、セラミックの寿命が短くなる傾向にあります。
④かみ合わせの状態
噛み合わせといっても実は9つのパターンが存在します。
そのうち、悪くなりやすいパターンに該当する患者さんはセラミックの寿命が短くなる傾向に
あります。
⑤食べ物
硬い食べ物が好きな人はセラミックの寿命が短くなる傾向にあります。
たとえば硬いフランスパン、木の実、するめなどを多食する方が該当します。
⑥セラミックの種類
セラミックといっても、さまざまな種類があります。
強度がさまざまなセラミックが世の中に出ていますが、
それぞれで壊れやすさも異なります。
⑦施術者の技量
歯を形成して歯型をとったり、セラミックを接着する歯医者さん、
歯型に石膏を流して模型を作る歯科衛生士さん、歯科助手さん、
そしてセラミックを作成する歯科技工士さん。
これらの人々の力量と作業の質によってもセラミックの質が左右されます。
歯医者さんだけで見ても、いろんなやり方をする先生が日本にはいらっしゃいます。
そしてセラミックの本場・米国とは違う場合もけっこうあります。
だから、セラミックの寿命を聞かれても、
私自身が施術したものではない場合は答えにくいのです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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