歯医者さんが教える!セラミックの種類の違い⑥
投稿日:2021年2月17日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol127)
歯医者さんで扱っているセラミックの種類の紹介も6日目。
長かったですが、いよいよ本日が最終日です。
3.ハイブリッドセラミックス
【成分】基本的にはコンポジットレジン(プラスチックみたいなもの)と同じで、
セラミック成分を混ぜ合わせて作られています。
【長所】
①純粋なセラミックに比べて価格が安いです。
実際、製作自体もセラミックよりは楽ですし、材料費も安いです。
いわば
ハイブリッドセラミックスはセラミックの廉価版です。
※作業自体が簡単というわけではありません。
私も作ったことがありますが、セラミックとは違った難しさがありました。
10分とかで作れるものではなく、やはり1日がかりの作業です。
②柔らかいので反対側の歯を削ることがありません
③つけた最初の頃は、歯と色がとてもなじみやすくきれいであることが多いです。
こう言われるとハイブリッド万歳!って言いたくなるところですが、
実は次の欠点をよく読んでいただくと問題点がわかります。
【欠点】
①寿命がセラミックよりも短い
約7年程度と言われています。
(セラミックは10~15年程度が目安)
②すり減る
かぶせ物だと、下地の金属が見えてくる場合もよくあります。
③変色しやすい
プラスチックみたいなものの成分が主なため、変色してきます。
④汚れやすい(虫歯になりやすい)
セラミックと違って表面のつやが装着直後からどんどん失われてきます。
そのため、表面に汚れや虫歯菌・歯周病菌などが付着しやすいです。
⑤詰め物(インレー・アンレー)の場合は、歯の強度を高めてくれない
セラミックと決定的に違うもう1つの点がこれです。
この辺は有限要素解析という物理学的な分析手法があり、どの研究でも証明されています。
世田谷区・千歳烏山でセラミック治療をご希望の方は
こまい歯科までご連絡ください。
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