信頼できる歯医者さんを目指して
投稿日:2020年2月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol21)
元プロ野球選手・監督の野村克也さんが今年の2月11日に
お亡くなりになられましたね。
私は野村監督がヤクルトスワローズ時代の時、ID野球を武器に
弱小チームから黄金期を築き上げたのを高校生ながら目の当たりにしました。
もうあれから30年近くが経ってしまったものの、当時の中継を何となく
覚えています。
去年、何かのきっかけで野村監督の本を1冊読みました。
高校時代を思い出しつつも、野村監督の考え方が歯科でも色々通じることに気づき、
改めて野村監督の魅力を再発見しました。
数々の名言・迷言も生まれましたが、
「『仕事をする』とは人間形成なり」
は、信頼できる歯医者を目指す私としても肝に銘じておくべき言葉だと感じています。
この名言を聞いた時、ある記憶がよみがえりました。
北大時代、まだ大学1年生で何もわかっていない状態で臨床現場見学実習に
行った時のことです。
見学先の札幌の大きな病院の口腔外科にいらっしゃった
松田先生が
「患者さんが答えを教えてくれるんだよ。」
という一言をおっしゃられました。
何気ない一言、一見当たり前にも思える言葉かもしれません。
しかし、松田先生が大病院の口腔外科科長で女性医師という珍しい先生で、
しかも穏やかで優しく厳しく温かく、腕もすごく良いという、完璧にしか見えない
先生のお言葉でしたから、私はとても強い感銘を受けました。
松田先生のお言葉は、私の歯科医師人生において大きな指針となりつづけています。
20代で歯科医師になり、人生の先輩である年上の患者さんがほとんどだった頃から
松田先生のお言葉を肝に銘じながら過ごしてきた17年の年月。
実際には患者さん方から育てられてきたとも言えましょう。
松田先生のあのお言葉が私の中で野村監督とリンクしました。
野村監督の「『仕事をする』とは人間形成なり」。
40代の今、自分より若い職員にも歯科を通じて
伝えていかなければならない、と思いました。
野村監督、安らかに眠ってください。ありがとうございました。
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