歯医者さんが教える!歯の数とアルツハイマー型認知症との関係
投稿日:2021年12月23日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol270)
恒石美登里氏らを中心に、2014年から歯の数と医療費、病気との関連性
について研究がなされてきたそうです。
その調査対象となった患者さんは200万人を超える規模だそうです。
その結果、歯の数が20本以上ある人は19本以下の人に比べて
医療費が少ないことがわかりました。
また、歯の欠損が多いほど誤嚥性肺炎で医科受診をしている
ということがわかったそうです。
1~14本の欠損を持つ人を1とした場合、
15~27本の欠損を持つ人は1.67倍、
28~32本の欠損を持つ人は3.14倍、
多く誤嚥性肺炎で医科受診をしていたそうです。
歯数が少ない人、欠損歯数が多い人ほど
アルツハイマー型認知症のリスクが高いことも判明しました。
1~13本の欠損を持つ人を1とした場合、
14~27本の欠損を持つ人は1.40倍、
28本の欠損を持つ人は1.81倍も
アルツハイマー型認知症のリスクが高いそうなのです。
また、歯の本数が減っていくと医科医療費もそれに反比例して増えていくことが
次のグラフからもわかります。
最近、とある年配の歯科医師の先生も
「歯の本数が多い人、インプラントで歯を補っている人は元気な人が多い」
とおっしゃっておられました。
考えてみれば当たり前で、歯が多いほどしっかり食べられるし
噛みしめることもできます。
食べる物も当然違ってきますから摂取できる栄養素の種類・量も大きく変わります。
認知症専門医の長谷川医師も、歯が多いほど、歯のケアができているほど、
認知症改善につながっているケースが多々ある、とおっしゃっておられます。
あながち現場の声は間違っていないでしょう。
若い時から歯は大事にすべきですね。
もちろん、年を重ねてからでも歯を作ることが可能なのは人間だけに許された
特権ですから、上手に利用していつまでも元気に明るく健康に楽しく過ごしたい
ものです。
恒石美登里先生、大変有意義な研究をしてくださってありがとうございます。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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