歯医者さんが教える!歯の矯正治療と抜歯の必要性②
投稿日:2022年4月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol321)
歯を抜くかどうか?の1つの目安に、
アーチレングスディスクレパンシー(arch length discrepancy)
というポイントがあります。
これは一般に、
【顎の骨のアーチの長さ】-【歯のサイズ】=【歯が並ぶスペースの過不足】
という計算式が成り立ちます。
この値がプラスならば、歯が並ぶスペースは十分あります。
(ありすぎると、すきっ歯という状態に元々なっているはず)
この値がマイナスならば、歯並びは凸凹になっている、ということです。
そして、このアーチレングスディスクレパンシーが
マイナス10mm以上となれば抜歯すべき
という1つの判断があります。
しかし、実際にはアーチレングスディスクレパンシーが全くない、
つまり、歯と歯が埋まっている顎の骨のバランスが取れていても、
抜歯したほうが良い
というケースもあるのです。
そういうケースは、一見歯並びがとてもきれいに見えても
唇が閉じられない、
いわゆる口唇閉鎖不全
という状態になっているはずです。
この場合、怒ったような顔に見える
という悩みを抱えておられたりします。
歯が口の中に納まりきらず、唇から歯が飛び出ているものだから
口輪筋などを使って無理矢理唇を閉じようとします。
だから常に顔面の表情筋に緊張が走った状態、
つまり、怒ったような顔に見える。
こういうメカニズムが起きているわけです。
一見歯並びがきれいであっても抜歯すべきケースもありますので
お悩みの方はいつでもお気軽にご相談ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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