歯医者さんが教える!精密根管治療の弱点
投稿日:2022年12月19日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol440)
ネット上では精密根管治療の良い点についての情報があふれていますが、
弱点や良くない点などについてはあまり情報がないように見受けられます。
私もこれまで、当ブログにて、ある程度は弱点や良くない点などにも触れてきましたが、
再度まとめとして述べておきますね。
精密根管治療の弱点、
ずばりそれは・・・
100%うまくいくわけではない
ということです。
この世の中には100%うまくいく、ということはほとんどあり得ませんよね。
精密根管治療も同じです。
だからこそ、治療開始前にはできるだけ治る確率の予測を立てるわけです。
しかし、ここで2つ目の弱点が出てきます。
治療前に100%パーフェクトに問題を洗い出し切ることも不可能で、
治療してみないとわからない、という点もあるのです。
一見、ごくありふれたケースに見えるのに、治療したけど違和感が消えない。
そんなケースがごくごく稀に、突然登場したりします。
(繰り返しますが、ごくごく稀です。滅多にないですよ)
その場合でも、精密根管治療を完結させ、しばらく経過を観ていくことで
自然に治っていくケースが私の場合は多かったです。
しかし、それでもダメなケース、というのもまた存在します。
私の場合は2~3年に1人いらっしゃいます。
そういう場合に、歯以外にも原因があるケース(非歯原性歯痛)もあるので
そのチェックも再度しますが、それにも当てはまらないならば、
外科的に処置するほかありません。
つまり、
①ヘミセクション、トライセクション
②歯根端切除術
③意図的再植術
④あきらめて抜歯
のいずれかの方法を採るということです。
ただし、これら外科的な選択肢(④の抜歯を除く)をしても、
その歯がどこまで持つか?は全く読めません。
もちろんうまくいっていて10年以上経過しているケースも診ていますが。
私はできるだけ外科はしたくない、と考えていますが、どうしてもダメな場合も
あります。何としても歯を抜かない方法、となると、上記のような流れで
考えていくほかない、というのが現状です。
成功率が80~90%、という数字を
高いと見るか?低いと見るか?
それでも歯を残したいと考えるか?あきらめてインプラントやブリッジなどにするか・・・?
この辺は個々人の考え方でずいぶん変わってくるのではないでしょうか?
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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