歯医者さんが教える!セラミックの種類の違い④|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

新型コロナウィルス対策について

月~土曜日まで毎日20時半まで診療

予防専用ルーム完備

訪問歯科診療対応

天然歯の保存にこだわり

お問い合わせ

マイクロスコープを用いた精密治療対応

03-5315-1188

東京都世田谷区南烏山 5-19-10 賀茂ビル2階

歯医者さんが教える!セラミックの種類の違い④

投稿日:2021年2月12日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol125)​

今日はオールセラミックのうち、キャスタブルセラミックについて解説します。

 

2.オールセラミック

(2)キャスタブル(emaxプレスなど)

「キャスタブル」というのは「鋳造できる」という意味です。

 

有名なのはemaxプレスでしょう。

当院ではemaxプレスを取り扱い開始してから13年が経過していますが、

とても安定的に結果を出せているので重宝しています。

 

【素材】二ケイ酸リチウムガラスセラミック

【曲げ強度】400~500Mpa

エナメル質が350Mpa程度なので歯の強度に最も近いセラミックと言えます。

 

加熱して溶かしたセラミックを型に流し込み、

226N(23kgf/cm2)もの強烈な力をかけて圧縮して製作します。

だから強度がそれなりに強いのです。

 

そういうわけでセラミックの中でも割れづらいほうです。

経験上、多くの方はそう簡単には割れません。

 

ただし10年以上経過すると割れる確率は上がってきます。

これはやはり経年劣化による影響で、曲げ強度が年々少しずつ

下がっていくことがデータでも示されています。

 

また、割れる患者さんはごく一部に限って起きやすいこともわかっています。

 

そういう方々はだいたい次のどれかです。

かみ合わせが非常に深い、

あるいは奥歯しか噛んでいない、

歯ぎしりが相当強い、

歯並びに問題があってセラミック部分に深く噛みこんでいた場所があった、

など・・・。

何かしらの問題点を見出すことができます。

 

【欠点】

①ブリッジだけは不可

キャスタブルセラミック(当院ではemaxを使用)は

前歯、奥歯どこでも基本的に使用できるのですが、

強度の問題からブリッジをつくることはできません。

 

②前歯では色の問題が出やすい

前歯においては色をきれいに出すには相当のテクニックが必要となります。

相当習熟した歯科技工士さんでも

色をきれいに合わせるのが難しいところがあるのが実情です。

 

当院では、前歯においてはemaxプレス単体で作ることは少ないです。

(犬歯から奥はプレス単体で作ることが多いですが)

 

その多くはカットバック法といって、emaxプレスをフレーム(枠組み/土台)として

使って、その上から色をお化粧するかのごとく陶材を盛り上げて

きれいに色を出す方法を採用しております。

 

しかし、そこまでしても色合わせをするのが難しいものは難しいのです。

(簡単なケースだと、相当自然な仕上がりになりますが)

もちろん患者さんが選択する分には構わないのですが、

色の修正変更が必要になる可能性がありますので

その点は予めご承知おきください。

 

 

③セラミックが薄くなるようなケース

1)かみ合わせに問題がある

・噛むと下の前歯(反対咬合の人は上の前歯)が隠れるような深いかみ合わせ

・奥歯しか噛んでいない

・歯並びに問題があってセラミック部分に深く噛みこんでいた場所がある

2)歯肉が後退して歯が長くなっている

3)虫歯が極端に深かったり、虫歯の進行具合が複雑で

歯を削るラインに高低差が著しく出る場合

4)歯ぎしり・食いしばりが相当強い

などは中長期的には割れるリスクがあります。

 

世田谷区・千歳烏山でセラミック治療をご希望の方は

こまい歯科までご連絡ください。

トップへ戻る