歯医者さんが教える!セラミックの選び方①|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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歯医者さんが教える!セラミックの選び方①

投稿日:2022年3月30日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol313)​

 

セラミック、と一言で言ってもいろんな種類があります。

それぞれに特徴があります。値段も違います。

同時に、その歯の状況によっても良し悪しが異なる場合もあります。

そのため、どれを選ぶか?は人それぞれで異なります。

 

セラミックの種類、当院には次のラインナップがあります。

1.フルジルコニアクラウン

2.オールセラミッククラウン(emax)

3.セラミッククラウン(通称:メタルボンド/セラモメタル)

4.オールセラミッククラウン(Sクラス、SSクラス)

 

今日は複雑な条件を無視して、材料の特徴に絞って解説してみます。

 

1.フルジルコニアクラウン

【長所】①まず割れる心配がない

    ②セラミックの中では安価

    ③金属不使用

     →金属アレルギーのリスクがない

      MRI撮影時にアーチファクトの心配がない

    ④細菌が付着しにくい

【短所】①強度が硬すぎるので、治療する歯と咬み合わさる歯に負担が出やすい

    ②多くの場合、色が合いにくい

    ③かみ合わせは精密な状態には作れない

 

2.オールセラミッククラウン(emax)

【長所】①かなり割れにくい

    ②金属不使用

     →金属アレルギーのリスクがない

      MRI撮影時にアーチファクトの心配がない

    ③強度は比較的歯に近いので、治療する歯と咬み合わさる歯を傷める心配が少ない

    ④細菌が付着しにくい

【短所】①色が単一になりやすい

    (色を付ける方法はあるが、方法によっては強度が下がる点に注意)

    ②かみ合わせはフルジルコニアよりは良いが、

    次の3.セラミッククラウン、4.S、SSクラスのクラウンに比べると

    精密さは劣る

    ③強度が強いので割れるリスクは低いが、全く割れないわけではない。

    ④ブリッジは作れない

 

3.セラミッククラウン(通称:メタルボンド/セラモメタル)

【長所】①最も歴史が長い(日本に入ってきたのは1970年代)。

     昔から使われている安心感がある

    ②フルジルコニア、emaxよりも複雑な色を出しやすいのでよりきれいな仕上がりとなる

    (当院では芸能人の歯を作った経験のある技工士さんに依頼しています)

    ③かみ合わせを最も精密に作り上げることができる

    ④強度は最も歯に近いので、治療する歯と咬み合わさる歯を傷める心配が少ない

【短所】①金属を使っている。

     →光を通さないので歯がわずかに浮き上がって見える場合がある。

      金属アレルギーのリスクは、準貴金属につき相当低いがゼロではない。

      MRI撮影時にアーチファクトが出る(=画像が見づらくなる)。

    ②歯肉に金属色が透けて、少し黒っぽく見える場合もある。

    ③準貴金属を使ってはいるが、金属アレルギーのリスクもある。

    ④金属部分に細菌が付着しやすい

    ⑤表面はガラスみたいなものなので、欠けたり割れたりすり減ったりする場合がある

 

4.オールセラミッククラウン(Sクラス、SSクラス)

【長所】①金属不使用

     →金属アレルギーのリスクがない

      MRI撮影時にアーチファクトの心配がない

    ②熟達した匠の技術を持つ技工士さん達に限定して製作を依頼しているため、

     セラミック自体の質が高く、色の仕上がりも一番きれい。

    ③細菌が付着しにくい

    ④かみ合わせを最も精密に作り上げることができる

【短所】①表面はガラスみたいなものなので、欠けたり割れたりすり減ったりする場合がある

    ②価格は4つの種類の中で一番高い

 

 

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