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歯医者さんが教える!レントゲンを撮影すると何がわかるの?

投稿日:2022年1月7日

カテゴリ:ドクターズブログ

​こまい歯科の小泉です。(vol275)

 

先日、患者さんからこんな質問を受けました。

「レントゲンを撮影したら、何がわかるの?」

レントゲンは、目に見えない物を見るために撮影するものです。

 

特に歯科では、歯、歯肉、顎骨の内部で何が起きているか?を

顔の外やお口の外から観ただけでは分からないことがよくあります。

 

もしかすると虫歯があるかもしれません。

あるいは、歯周病があるかもしれません。

 

加えて、私は顎の骨の形からその人の顎態パターンと呼ばれるかみ合わせのパターンも

分析しています。これは治療を進めていくうえで重要な情報の1つで、大きなレントゲン

を撮影しないとわかりづらいことです。

 

また、過去に撮影したレントゲンと比較することで変化が判明することもしょっちゅうあります。

 

以前は大丈夫だったのに、

今回撮影したら歯周病が進行していた、

歯が折れて顎の骨が溶けていた、とか。

 

お口の中全体のレントゲン像から、その人の虫歯や歯周病の傾向(リスク)、

これまでの治療履歴もわかります。

それを元に、今後の治療作戦を立てやすくもなります。

 

小中学生のお子さんの場合ですと、乳歯の下にちゃんと永久歯が存在しているか?も

チェックできます。(撮影の範囲や種類にもよりますが)

 

また、去年は歯原性角化嚢胞という病気をレントゲン撮影した際にたまたま発見し、

患者さんにご説明したところ、大学病院で全身麻酔にて摘出手術を受けることになった、

という事例もありました。

(おととしは含歯性嚢胞を発見し、同じく総合病院で全身麻酔にて摘出手術

になった事例もありました)

 

他にも、歯肉ガン、顎骨ガン、上顎洞ガンはじめ、

歯医者さんで撮影するレントゲンでも見つかるガンも

あります。

 

歯医者さんに行くと、どうしても虫歯だ、歯周病だ、という方向に

患者さんの関心は偏りがちですが、

実は皆さんの知らない視点で、

ガン、良性腫瘍、嚢胞といった病気が潜んでいないか?も

チェックしております。

 

残念ながら虫歯だけはレントゲンだけで100%発見することは不可能ですが、

撮影すると虫歯の発見以外にもこうしたさまざまなメリットがあるのです。

 

 

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