歯科の保険診療と自由診療における品質の違い
投稿日:2020年2月10日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol19)
前のブログ記事では材質によって値段が左右される、
という点を取り上げました。
値段、確かに安いのは魅力的ですよね。
ただ、安いのには理由があるものです。
そのうちの1つは、
歯科技工料金が安い技工所に
依頼することのようです。
さらに言えば、
日本の歯科技工所を経由して
中国やベトナムなどの歯科技工所に製作してもらう
のです。
(注意:当院は日本国内で
製作している歯科技工所さんに限定して
取引していますのでご安心ください)
なぜ安いと思いますか?
まず人件費が安いです。(近年、中国は人件費がだいぶ増加していますが)
それらの国々は歯科技工士の資格もありませんからなおさらです。
人工臓器である歯を作るのに、
無資格者(知識がない人達)が見よう見まねで
歯を作っている・・・。
みなさんは信じられますか?
保険診療では歯科医師だけでなく歯科技工士の
技術の高さへの評価は一切ありません。
卒業したてホヤホヤのこれから修業開始する見習いさんと、
いろんな難しいケースを経験し、
幾多の修羅場を潜り抜けてきた熟練の職業人とでは
圧倒的な実力差があるのに、
どちらに任せても料金は一切変わらないのです。
しかも銀歯1本の製作費は1本1000円もしないのに、
10ミクロン単位での精密さが求められるのです。
だから保険診療の歯科技工市場は安さを求めてアジア大陸にまで
依頼するようになってきたのです。
これも安い、ということの裏返し、
いわば代償と言えましょう。
これに関連して、日本では歯科技工士の数が激減しています。
我々日本国民が値段の安さを求めてきた結果、
そのしわ寄せが歯科技工士数の減少に
直結してしまったわけです。
その結果、
今の日本では歯科技工士さんの数がただでさえ少なくなっており、
人材を確保するのもかなりの苦労になっています。
そういった事情もあり、
腕の良い歯科技工士さんに依頼するとなると
その分だけ技工料も高くなっているのですが、
それは技術料ですから当然の対価と言えましょう。
品質の高いものはそれ相応の価格になり、
それが歯科の自由診療の値段にも反映されている
のです。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
■ 他の記事を読む■