歯がグラグラする時はどうすればいいの?②
投稿日:2022年5月28日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の柴田です。
前回(前回の内容はここから読めます)は、歯が揺れる原因として、
① 歯周病
② 外傷
③ かぶせ物の脱離
④ 歯根破折
⑤ 根尖病巣
の5つを挙げました。
今回は、②外傷について説明します。
②外傷
外傷とは、いわゆる「けが」の医学的な名称です。
かみ合わせが原因の咬合性外傷と、歯をぶつけたり、硬いものを噛んでしまったりと、強い衝撃を受けることで起こる外傷に分けられます。
はじめに、咬合性外傷について説明します。
咬合性外傷は、一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷に分けられます。
一次性咬合性外傷は、歯ぎしりや、かみ合わせの高いかぶせ物や詰め物で、特定の歯に大きな力がかかる状態が続くと、歯の周りを支えている組織が壊されて歯が揺れるようになります。
二次性咬合性外傷は、歯周病により歯を支える組織が壊されてしまい、通常のかみ合わせの力
に耐えられなくなって、さらに組織を破壊するといった負の連鎖により歯が揺れるようになります。
一次性咬合性外傷も、二次性咬合性外傷も歯を支えている骨や組織が壊されて悪化するという点は共通します。
治療法としては、かみ合わせが良くない場合は、かぶせ物や詰め物、場合によっては歯を削ってかみ合わせの調整をします。揺れが大きい場合、周りの歯と接着剤で固定する場合もあります。原因が歯周病の場合、歯周病の治療も必要です。
次に外傷について説明します。
歯をぶつけたり、硬いものを噛んでしまって一時的に大きな力がかかり歯が揺れるようになった場合、痛みもなく少しの揺れであれば、そのまま様子を見ても大丈夫です。痛みがあったり、揺れが大きい場合には一時的に隣の歯と接着剤で固定することもあります。
また、外傷により歯が割れている場合は歯を抜かなければならない場合があります。
コンタクトスポーツなどをされる方は、スポーツ用のマウスピースを使うことで、歯への衝撃を和らげ、衝撃から歯を守ることで予防することができます。
世田谷区・千歳烏山で歯の揺れの治療に力を入れている歯医者をお探しの方は、こまい歯科までご相談下さい。
■ 他の記事を読む■