歯医者さんで「歯を抜かなければいけない」と言われたら②
投稿日:2020年6月25日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol42)
歯医者さんで「歯を抜かなければいけない」と言われた、とします。
抜歯せざるを得ないにしても、
私が必ず患者さんにお伝えしているのは
「どの方法にも一長一短あります。
どれがベストということはありません。
何を優先するか?で変わるからです」
ということです。
私はインプラントがベスト、なんてそんな短絡的には考えておりません。
もちろん、ケースによっても変わります。
選択肢がインプラントか何もしないか?の二択しかない場合もあります。
あるいは、何もしないのがベスト、という場合すらあります。
だから、
こういうことは患者さんの状態を診たうえで、
直接一緒に考えない限り、
その人その人によって一番良いであろう選択肢を
見出すことはできないのです。
患者の皆さんが気をつけるべき点は2つ。
1つ目は
歯を抜かなければいけないと言われた場合、
その多くは歯の状態があまり良くない
ということを決して忘れてはいけない
ということです。
魔法のような方法はこの世に存在しません。
2つ目は
無理に歯を残すことで逆に痛みが出たり腫れたり、
顎の骨が溶けたり、中には歯性感染症で
全身に悪影響を及ぼす可能性もある
ということです。
私がこれまでに出会った中で最悪のケースは
縦郭※まで炎症が広がる恐れのあったケースです。
(※縦郭(じゅうかく)肺部の左右肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分)
これは総合病院の口腔外科で研修させていただいた際に診たケースですが、
油断すると死に至る恐れがありました。
さすがに街中の歯科医院ではお目にかかることはまずないですが、
あと少しで入院しないといけないですよ!というレベルは稀に見かけます。
ということで、
何でもかんでも歯を残せばよいというものでもなく、
総合して判断することが大切だ
ということも知っておきましょう。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
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