歯医者さんが教える!ずっと治療しているのに治らない?①
投稿日:2022年6月10日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol347)
私のところに診断や治療を求めて来院される患者さんの中で
けっこう多いのが
「ずっと治療を続けているのに治らない」
というのがあります。
こういう場合で多いのが根尖性歯周炎、根尖病変と呼ばれる状態か、
歯に見えない亀裂が入ってしまっているケースのようです。
まず根尖性歯周炎、根尖病変ですが、
これらは根管治療(いわゆる歯根の消毒)を
行って治すのが基本です。
ただ、根管治療といっても
肉眼で行うのか?
マイクロスコープ(顕微鏡)を使って行うのか?
で非常に大きく違ってきます。
もしも今悩んでおられる方で、根管治療を行っているとしたら、
それが肉眼で行われているのかどうか?をご確認ください。
見分け方は簡単です。
治療時間が5~15分程度であれば、間違いなく肉眼治療です。
マイクロスコープを使って治療する場合、
少なくとも治療時間は40分くらい(説明の時間は抜きで)必要です。
また、単にマイクロスコープを使っていてもダメです。
・ラバーダムを使っていること(ヨードでの消毒もしないと効果が減る)
・精密根管治療に必要な器具(ニッケルチタンファイル、超音波ファイル等)
・手術レベルと同等の清潔操作
も併せて必要となります。
根管治療は通常1~3回程度で終わります。
それが、延々と10回、20回も行っているとしたら、
それは何かがうまくいっていないはずです。
状況を把握した上で、切り替えたほうが良いと考えられます。
歯に入った見えない亀裂のお話はまた後日。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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