歯医者さんが教える!根管治療における成功率の目安
投稿日:2022年2月16日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol293)
患者さんからの質問です。
Q:「根管治療における成功率ってどのくらいですか?」
A:状態ややり方によって変わります。
ここでは
前提条件として、ラバーダムをし、マイクロスコープも使った
精密根管治療を行う場合としましょう。
論文データ的には
初めて神経を取る場合(「抜髄(ばつずい)」) ・・・80-90%
神経を取った形跡はないが、神経が死んでしまっている場合・・・70-80%
神経を取った形跡はないが、根尖病変ができている場合 ・・・60-70%
既に根管充填されている場合 ・・・50-60%
既に根管充填されていて、根尖病変ができている場合 ・・・30-50%
大雑把ではありますが、こんな目安だと思っていただけると良いです。
(細かい部分で成功率の違いはまだありますが)
このうち、実際の私のケースでは
初めて神経を取る場合(「抜髄(ばつずい)」) と
既に根管充填されていて、根尖病変ができている場合
がその多くを占めています。
実際の治療成績ではもっと治っているケースが多いので
上記の成功率よりも高い、と私自身は感じています。
ただ、何事も100%などあり得ません。
どうしても治らないケースだってあります。
だから過信しない、過度な期待は抱かないようにしつつ、
治る確率は目安として、患者さんとともに判断しています。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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