歯医者さんが教える!精密根管治療でなければ治せない理由
投稿日:2024年10月23日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol709)
今まで治らなかった歯が格段に治るようになりました。
では、精密根管治療でなければなぜ治らないのでしょうか?
たとえばこちら。
というより、まず歯の内部はほとんど見えません・・・。
それで、この写真、何やら中央に赤い点が見えますよね?
これは歯の神経の一部から出血している部分なのです。
さらに言えば、MB2と呼ばれる、4本目の神経の管から出血していた
ということです。
そしてこの後どうしたか?というと、
マイクロスコープを除きながら、MB2の入り口を広げていきます。
するとどうでしょう?
一番最初に出した写真とずいぶん景色が変わったではありませんか?
この作業を肉眼でやって!と言われても、無理ですね・・・。
なぜなら、この歯もそうですが、だいたい多くの場合、入口が直径0.1㎜かそれ以下なんですよ。
針の穴に糸を通す作業、あれ、結構大変ですよね?
でもあれは下手すると直径1㎜ありますよね。
歯はその10分の1以下ですよ?それを肉眼で行えるか?と言われたら、それは無理ですよ・・・。
しかも見えないのですから・・・。
マイクロスコープを使っても、かなり大変な作業です。
しかし、
もしこのMB2を見落とす=神経を1本取り残す
ということが起きてしまうと、
治療後もずっと違和感が残ったり、
数年後かわかりませんが歯が膿んできたり腫れたり噛むと痛くなったり、
ということが起きる可能性が高まるのです。
まさに、精密根管治療ならではの技と言えます。
精密根管治療でなければ治せない理由は
実は他にもいろいろありますが、
今日ご紹介した内容が一番わかりやすいかもしれませんね。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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