歯医者さんが教える!親知らずの移植について①
投稿日:2021年3月10日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol139)
歯がだめになった場合の選択肢の中に、
親知らずの移植
というのがあります。
当院でもホームページをご覧になって
来院される方がいらっしゃいます。
ただ、何でもかんでも親知らずの移植ができるわけではないですし、
うまくいかない場合もあります。
今日は、この点を包み隠さずお知らせすることで、
皆さんのご参考になれば幸いです。
わかりやすいように、逆に
親知らずの移植がうまくケースを考えてみましょう。
★一番重要なのは親知らずの歯根の表面にある歯根膜を
傷つけず温存できること
(親知らずの歯根が複雑ではないこと。親知らずを顎の骨を削らずに抜歯できること)
★親知らず自体に大きな虫歯がないか、あっても簡単に治せる程度であること
★親知らずと移植しようとしている部分の形が一致しているか、とても近いこと
★移植しようとしている部分の周囲に、邪魔となる構造物(上顎洞、下歯槽神経など)が
存在していないこと
★移植しようとしている部分の顎の骨がしっかり残っていること
★移植しようとしている部分に強い炎症がないこと
★術前術後でお口の中を清潔に保たれていること(歯周病も原則不可)
★年齢が40歳くらいまで。
少なくともこれだけの要素を満たしておいて欲しいな、と思っています。
逆に言いますと、
これらの要素のどれかが欠けると、移植は厳しくなってくるということです。
これはさすがに自己判断では診断できないことですから、
親知らずの移植を施術している先生にご相談いただくほかありません。
この続きはまた今度です。
世田谷区・千歳烏山で親知らずの移植を検討している方は
こまい歯科までご連絡ください。
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