根管治療(歯根の消毒)は治療回数が多いほうが良い治療か?|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯科|千歳烏山KI歯医者

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根管治療(歯根の消毒)は治療回数が多いほうが良い治療か?

投稿日:2025年2月17日

カテゴリ:ドクターズブログ

千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol739

 

根管治療(歯根の消毒)は治療回数が多いほうが良い治療か?

というと、答えはNOです。

 

正解は

歯根の中の清掃と消毒が終われば1回でもOK

です。

 

清掃と消毒が終わらないなら回数をかける

ということです。

 

しかし一方で、

問題なのは

肉眼治療では一般的な器具である

ファイルと呼ばれる細い針金のような器具で

何度もグリグリと根管(歯の神経の管)に押し込む動作

です。

実はこれ、

できるだけグリグリの回数少ない方が歯の寿命が長くなりやすいのです。

 

どういうことか?というと、

下図のように

ファイルをグリグリ押し込む動作は

歯根を押し広げ、歯自体に亀裂が入ってしまうリスクが高まるからです・・・。

歯にとってはかなりのストレスなのですね。

 

なんと、直径0.15㎜のファイルですら、

歯根に亀裂が入る可能性が少しある

ということです。

 

私の先輩で米国で根管治療専門医をしている先生も

0.15㎜の直径のファイルは本当に2、3回くらいに

留めた方が良い、と警告されておられました。

 

しかし、未だに大学教育では0.25㎜の直径のファイルまでは

必ず入れるよう指導されています。

 

保険診療の治療システムだとそうせざるを得ないですが、

歯がダメになるリスクが高くなってしまうので

要注意。

 

だからこそ、根管治療は治療回数を何回もかけてしまうと

逆に歯がダメになる危険性がある、

ということなのです。

 

専門家の間では根管治療はcleaning & shapingが基本とされています。

 

要するに清掃と拡大・形成。

 

端的に言えば、

根管内部の悪いものを取って、形を整えて、消毒清掃をきっちり行うこと。

 

これが根管治療の肝心要になります。

 

単純に回数をかける治療が良いわけではない、

必要ならばそれに応じた回数を最適な分だけかけるのが良い(あるいはベター)、

ということを知っていただけると幸いです。

 

 

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