歯医者さんが教える!根管治療すれば元に戻る?①
投稿日:2024年2月2日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol595)
虫歯が大きい。
銀歯などの下で虫歯が広がって歯の神経を取らなければならなくなった。
あるいは
歯の神経を以前取ったのだけど、
歯根の先が膿んでいると言われた、噛むと痛い、腫れた、などなど・・・。
これらの場合、根管治療(歯の神経の治療、歯根の消毒)を行います。
この根管治療、実は患者さんのほとんどが大きく誤解している点があります。
それは
「治療をすれば、(何でもかんでも)元通りに戻る」
と思い込んでおられる点なのです。
(歯の治療全般的にも言えるかもしれませんね・・・)
確かに治療して歯の内部の虫歯や汚染物を取り除き、
痛み、腫れが出ないようにして
問題なく日常生活を送れるようにすることはとても大事ですし、
多くの場合はそれが最初の目標となります。
しかし一方で、
治療直後にいきなり全開するとは限りません。
しばらくの間は微妙に違和感や痛みが残ったりすることもあり得ます。
それから歯の神経を取った歯と、歯の神経がある健康な歯とでは
どうしても感覚が違ってくるものです。
また、ずっと痛みのない健康な歯と
痛みが出たことのある歯とでも
感覚が異なる場合もあります。
とりわけ何か月、何年もの間、治療せずに放置した歯であったり、
ずっと治療を続けてきた歯であったりすれば、
痛みや違和感もそれだけ治まってくるまでには
時間がかかってしまう傾向があります。
「根管治療をしたら、歯は元通りに治る。痛くなくなる。」
そう言い切って差し上げたいのは山々ですが、
現実は何かしらの後遺症を抱えながらも
日常生活に支障のない、ほとんど痛まないレベル
を目指す、というのが根管治療で期待できる結果だ
とお考えいただければと思います。
それすら嫌だ、となるとあとは
抜歯しかなくなってしまいますので・・・。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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