歯医者さんが教える!マイクロスコープを使うとどう違うのか?②
投稿日:2021年1月27日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol117)
マイクロスコープは歯の中がとにかくよく見えます。
歯の治療においてマイクロスコープが一番威力を発揮するのは根管治療です。
(※そもそも歯科においてマイクロスコープが使われだしたのは
そもそも根管治療のためなのです。)
実際に根管をマイクロスコープでのぞくと、
今まで見えなかった物が良く見えるように
なりました。
たとえばこちら。
神経の管はこの歯は3か所が通例ですが、
そのうちの1か所を色付けするとこんな感じです。
細い器具で探ってみると・・・
なんと、思わぬ方向に器具が入っていきました。
どうやらこの先に歯の神経が残っている可能性があります。
(専門的にはMB2と呼ばれる根管が存在する可能性)
複数の機械を使って、慎重に残っていると思われる神経部分を
除去していきます。
画像には反映できませんが、そこから腐敗した臭いが出てきました。
掃除が終わるとこんな感じになりました。
結果的にはMB1とMB2はつながっていた、と判明しましたが
いずれにせよ、最初に細い器具が入った部分(MB2)は
以前この患者さんが受けた肉眼治療では全く治療できていなかった
ということなのです。
これがマイクロスコープで治療すると全然違う、という一例です。
実際、この患者さんの歯は最初、もしかすると歯がもたないかもしれない
という状況でした。
しかし、治療後には歯の違和感と歯肉の腫れがすっかり治まったのです。
このように
マイクロスコープを使った根管治療をすることで
肉眼では治せない、抜かないといけない歯
であっても助かるケースも結構ある
ということを、私はこの10年の間にいっぱい経験しました。
をご希望の方はこまい歯科までご連絡ください。
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