歯医者さんが教える!レジン充填の良い点と悪い点
投稿日:2022年3月11日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol305)
小さい虫歯を削って詰める時によく使われる材料の1つが
レジン充填
です。
このレジン充填、良い点と悪い点があります。
【良い点】
・歯を削る量を比較的少なくできる場合が多い
・白いので見た目も良い
・その場で歯が治る
・治療費が比較的安価
など
【欠点】
・虫歯が再発しやすい(詰める穴が大きければ大きいほどリスクが高まる)
・歯を補強する効果はセラミックに比べるとあまり期待できない
・歯の形を再現するのが困難なため、場所によっては歯にフィットしにくい
・詰める場所ややり方によっては取れやすい
など
また、インターネットで歯科をよくご覧になられている方は
ダイレクトボンディング
という言葉も知っておられるかと思います。
実は、日本ではダイレクトボンディングと普通に言われますが、
世界的にはこのような言い方はしません。
つまり、日本は独特な言い方を世界唯一している国であり、
それだけレジン充填が盛んにおこなわれている国であるとも言えましょう。
しかし、ダイレクトボンディングの実態はレジン充填でしかありません。
いくらハイブリッドセラミックスを用いていようが
しょせんはレジンですから、レジン充填の欠点からは逃れられないのです。
ダイレクトボンディングではなくとも
無理矢理広範囲にレジンを詰めているケースも多々見られますが、
それらは残念ながらだいたい虫歯になっていることが多いです。
レジンには虫歯に抵抗する作用が一切ないからです。
かといって、レジン充填を全否定するわけではありません。
何事も適材適所というものがあります。
適応範囲を超えてレジン充填をすると問題を起こします。
皆さんには
歯の大きさの1/3以内に治まる範囲でないとレジン充填は向かない
(あるいは、レジンは小さい穴を塞ぐ場合に適している)
と覚えていただくと良いでしょう。
という方はこまい歯科までご連絡ください。
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