歯医者さんが教える!インプラントが一番いいの?①
投稿日:2021年9月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol219)
患者さんのよくある質問の1つ。
「インプラントが一番良いんでしょうか?」
この質問が出るのは次の2つのタイミングが多いです。
1つは歯はまだ抜かなくていいけれど、とても大きな虫歯になってしまって
歯が残るかどうかギリギリな状態の時。
もう1つは歯を抜かなければいけなくなった時。
いずれにしても、患者さんも歯医者さんもとても悩むでしょう。
前者は特に判断が難しくなります。
なぜなら歯を温存した場合であっても歯がどこまで温存できるか?予測しにくいからです。
患者さんの中には説明をよく聞かずに
「歯は治療すればもう悪くならない」
などと思い込んでいる方も世の中にはいらっしゃるので、
歯がダメになったら
「歯を入れたのにダメになっちゃったじゃないか!」
と憤慨してしまうケースもあると思うのです。
そのため私はこの場合は、メリットとデメリットをお話して、
患者さんにしっかり考えていただいたうえで治療法を選んでいただいています。
一方、インプラントに舵を切る、というのは1つの手段ではあります。
インプラントは単純に言えば"Yes or No"の2つしかない面があります。
そしてインプラントは条件が整った状態できちんと施術すれば95~98%の確率で
成功するのですから、将来を予測しやすいとも言えますね。
しかし、インプラントはそもそも歯を抜くしか選択肢が無くなって初めて検討すべきものだ、
と私自身は考えています。
つまり「インプラントはあくまで1つの手段にすぎない」と。
もう1つ大きな要素は、患者さんそれぞれの価値観です。
歯をできるだけ抜きたくない、とおっしゃる場合で、
医学的に絶対歯を抜いたほうが良いと考えられる状態であれば抜歯を推奨しますが
そうでないなら
患者さんのご希望に沿って私はできるだけ歯を温存したいと考えています。
こういったことから、インプラントが一番良い、とは私には即答しかねる部分があるのです。
ちなみに私自身だったらですが、それらすべてを承知の上で、
さらには自らあらゆる手段での歯の温存やインプラントを施術した経験も踏まえ、
まずは可能性があるならできるだけ歯の温存を試みて、
それでだめだったらインプラントにします。
もう1つの歯を抜かなければいけなくなった時はまた後日述べてみたいと思います。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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