インプラント周囲炎が心配で・・・②
投稿日:2023年3月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol476)
まずは前回のおさらいです。
【インプラント周囲炎】
炎症が歯肉から歯槽骨にまで広がった状態です。
歯肉や歯槽骨の破壊が徐々に進んでいきます。
インプラントを支えきれなくなると、インプラントの動揺や脱落が起こります。
このインプラント周囲炎のことが心配で、インプラント治療をためらっておられる
患者さん達がいらっしゃいます。
ですが、インプラント周囲炎はそもそも割合が少ないのが実態です。
一方で、インプラント周囲炎自体はやはり起きてしまうと問題なのも事実です。
そこで、インプラント周囲炎が起きやすい場合というのは何か?
それを知れば不安が解消されるのではないでしょうか?
インプラント周囲炎の原因は何か?というと、
お口の中の細菌です。それも主に歯周病関連原因菌です。
そしてインプラント周囲炎が起きやすい場合とは、
①セルフケアができていない
②歯周病が元々ある
③定期的なメインテナンス(最低でも半年に1回)と検診を受けていない
④ある特定のインプラントメーカーのインプラントを使っている
⑤たんぱく質を始めとする質的栄養失調がある
これらに当てはまる人は、インプラント周囲炎になる確率がはね上がります。
しかし考えてみて下さい。
これらはどれも、
インプラントをする前に事前に対処が可能であることが
ほとんどですね。
ただし、②の歯周病は、ケースによってはやっかいです。
進行しやすいタイプですと、いくら治療しても防戦一方になりがちだからです。
そういう方はインプラントをしても
インプラント周囲炎のリスクが他の人に比べて
相当高いことは紛れもない事実です。
しかし、現実はそういうハイリスクな患者さんの割合というのは
案外低かったりしますので、一般的には心配し過ぎる必要もないと
言えましょう。
そのために事前の精密検査で問題がないか?しっかりチェックしておくことが
肝要となります。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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