歯医者さんが教える!歯の移植と再植②
投稿日:2024年4月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol631)
歯の再植が必要な場面って、そもそも何でしょう?
まず再植ですが、次の2つに分けられます。
①根管治療をしたがどうしても根尖病巣が治らない
②歯根が折れた、あるいは亀裂が入っている(?)
前回も述べましたが、②の歯根が折れた、という場合は
今の歯科医学の常識では抜歯のみです。
歯根に亀裂が入っているのも中長期的にはあまり芳しくない結果に
至るので、結果的に抜歯に至るケースがほとんどです。
それでも再植するのであれば、
将来再び折れたり、折れなくても違和感が残り続ける可能性があったり
するなどのリスクを予め覚悟しておかなければなりません。
しかし、実際には折れた歯の再植術をしている歯医者さんは
ほとんどいないのが現状です。
私もここ数年前からこの分野に進出、挑戦していますが
技術的にはかなり難易度が高いと感じています。
歯根破折していない歯の再植、
あるいは親知らずの抜歯、移植などの経験と知識と知恵を
ある程度積んだ歯医者さんでないと難しい、
と考えています。
そして、何でもかんでも再植・移植できるわけではありませんのでその点もご留意ください。
それから
①根管治療をしたがどうしても根尖病巣が治らない
という場合の再植、これは選択肢として挙げられますが
②の場合と同じく、うまくいかない可能性もあります。
最悪、わざと抜く際に、歯自体が折れてしまう可能性もあるのです。
下手すると再植できず、単に抜歯して終わってしまう・・・。
そんな場合もあり得ますから予めご承知おきください。
いろんなリスクを知ったうえで
もともとはご自身の歯を移植・再植するのですから
対象の歯が悪い状態でなければ害がないのは良い点ですよね。
移植・再植を考えておられる方は、まずはご相談されることをおすすめします。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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