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患者さんからの質問:若い先生のほうが新しい医学知識を持っていますか?

投稿日:2024年1月17日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol585

 

​先日、患者さんから

「他の歯医者さんで年輩の先生に治療されたが昔ながらの見解しかないのではないか?

若い先生のほうが新しい医学知識を持っているのではないか?」

というご質問を受けました。

A:必ずしもそうではありません。

 

確かに、若い先生は大学歯学部の授業で新しい知識を教わる機会があるでしょう。

 

しかし、残念ながら大学で行われる授業や実習のほとんどが

あくまで歯科医師国家試験を受験するレベルに到達するための

必要最低限度の知識でしかないのです。

 

社会人の方ならよくご存知のこととは思いますが、

やはり社会はそんなに甘くありませんよね。

 

歯医者さんの世界では、

知識も技術も、結局は大学を卒業してからが本当の勝負であり頑張りどころとなるのです。

 

一方、どんな職種、どんな年代でもそうですが、全員が優秀とは限りませんよね・・・。

 

年配の先生だから知識が古いか?というと必ずしもそうではないものです。

むしろ、年配の先生の中には若い先生よりも最新知識を知っている先生だって

当然数多くおられます。

 

その逆もしかり。

熱心に勉強している若い先生はやはり最新知識を持っている割合がとても高いとも感じます。

 

しかしここに3つの落とし穴があります。

 

1つ目は、最新知識が必ずしも最良の知識とは限らない、ということ。

 

2つ目は、どの職種でもそうでしょうけれど

知識だけではなく経験がとても大きな意義を持つ

ということです。

 

3つ目は、たとえ知識・経験があってもそれをどう世の中に役立てようとする意志があるか?

で生み出される結果も異なってくるものです。

 

ですから、同じようにまじめに謙虚な姿勢で勉強して努力をしている先生であれば、

やはりどうしても年齢がある程度行っていたほうが実力が高くなるのは当然のことと思います。

 

しかしながら結局大事なのは年齢がどうとかよりも

その歯医者さんの人間としての姿勢、フィロソフィー、そして人柄ではないでしょうか?

 

 

 

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