歯医者さんが教える!治療しなくて良い虫歯って?
投稿日:2020年12月11日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol96)
先日、当院に
「C1って診断されたんですけど、
治療しなきゃいけないかどうか心配」
という患者さんが来院されました。
答え:
C1は基本的に治療不要、
むしろ治療してはいけません。
それでは解説です。
まず、C1とはどんな虫歯か?というと、歯の一番外側のエナメル質という
水晶玉のような硬い部分にだけ限定された虫歯のことです。
この場合、WHOも勧告していますが、治療不要です。
実際、私も18年経験してきた結果、
C1の虫歯は削ったところで
健康な部分を削る量のほうが多くなりがちであること、
削った後に詰めるものは人工物であり、その人工物の寿命もあるのだから、
慌てて治療したところで長期的なメリットは低い、と考えています。
例外は見た目がどうしても汚いので治したい、という場合でしょうか。
ただし誤解してほしくないのですが、
声が強い・大きい患者さんの要求通りに治療するのは良くないことです。
あくまで医学的根拠に基づいて診査診断し、
治療の可否を決めるのが本筋だからです。
そのため、見た目が汚いとしても、メリットとデメリットをきちんと天秤にかけて、
お互いに納得した上で治療するかどうか?を決めております。
「早期発見・早期治療」というのは確かにその通りな部分はあるのですが、
虫歯は慢性病であることが多いため、もう少しどっしり構えたほうが
有利な面もある、ということを知っておきましょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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