歯医者さんが教える!できるだけ歯を抜きたくない方へのアドバイス⑥
投稿日:2021年5月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol165)
できるだけ歯を抜きたくない方へのアドバイスも6日目になりました。
今日は次のケース。これもまた、意外と多いです・・・。
5.歯の周りを支える顎の骨が少ないかほとんどない
まさに、上のイラスト図のような状態です。
つまり、重度の歯周病と診断されるケースです。
これは本当に厳しいです。
歯を支える顎の骨が残り1mm程度かそれ以下だと
いつダメになっても全く不思議ではありません。
明らかにアウトなのは、歯根のさらに奥まで顎の骨が溶けてしまっているケース。
レントゲンだと、歯根の先よりさらに奥まで黒くなっている状態です。
とりわけ、侵襲性歯周炎(歯周病が他の人に比べてものすごく進みやすい)
のカテゴリーに該当するケースは、まず温存しても一時しのぎになるかどうか?です。
しかしそうではなく、
長い年月をかけてゆっくりゆっくり顎の骨が減った、
あるいは、過去に顎の骨が減ったが今は進行がほとんど止まっている、
といったようなケースであれば、
もしかすると歯を温存できる期間が長くなるかもしれません。
ただし忘れてはいけないのは、歯を支える顎の骨自体が少なく、
歯医者さんによっては抜歯宣告するくらいですから、
あまり余裕のない状態である、ということです。
さて、治療です。
原則はまず歯周病の治療をします。
そして同時に歯を固定し、歯にかかる負担を他の歯に分散させることにより
歯への負担を減らすことで歯の寿命を延ばす、という方法を採ります。
ただしこの辺の具体的なやり方はケースによって異なりますので
ここでは詳細は割愛します。
また、歯周病で歯の抜歯宣告をされた場合であっても
他の歯医者さんに行ったら助かった、
というケースは確かにありますが、
メインテナンスを受けることだけは
くれぐれもお忘れのないよう
ご注意ください。
なにせ余裕がない状態なのですから・・・。
お探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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