歯医者さんが教える!歯を残す最終手段・意図的再植編①
投稿日:2024年3月4日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol609)
歯医者さんで歯を抜かなければいけない、と言われると
ショックですよね。
歯医者である私自身、患者の立場としても治療する歯医者の立場としても
両方経験があるので双方の気持ちが良くわかります。
歯を抜かなければならないケースとして多いのが
歯根破折、根尖病巣が治らない、歯根が短すぎる、
といったあたりでしょうか。
まず歯根破折ですが、これは今の現代歯科医学では抜歯するのが原則です。
ただ、それでも歯を残したい、という患者さんもそれなりにおられます。
そのご要望に応えるとなると、最終手段として意図的再植という手法がなくはありません。
(※注意!歯根破折歯の保存治療はほとんどの歯医者さんが行っていません。
それは現代歯科医学では抜歯が原則とされているからです。
私は施術していますが適応外のケースのほうがかなり多いように感じています)
ただし、
①歯根破折歯の治療はあくまで歯を延命させる手段であること
どこまで歯を残せるか?は全く読めないこと
②歯根破折の仕方がひどい(例えば粉々に折れている)場合、
歯根が顎の骨と癒着していて抜けない場合、
歯根が複数あってしかも向きが開いていて意図的に抜く際に完全に歯が使えなくなる場合、
歯自体の汚染が進みすぎている場合、
歯根が短い場合、
には施術不可能であること
これら2点を予めよくご理解いただく必要があります。
次に根尖病巣がどうしても治らないケースでも
意図的再植が最後の手段となる場合もありますが
・歯根が顎の骨と癒着していて抜けない場合
・歯根が複数あってしかも向きが開いていて意図的に抜く際に完全に歯が使えなくなる場合
・歯自体の汚染が進みすぎている場合
・歯根が短い場合
に該当する場合は施術不可能です。
最後に「歯根が短すぎる」という点の補足ですが、
これは常識的に考えていただければすぐわかるかと思います。
1センチにも満たない歯の長さに歯を取り付けても取れやすいですし、
歯もまたすぐ折れてしまうでしょうから・・・。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■